【切削加工 課題解決事例】PTFE球とは?特性・用途・選び方を徹底解説

- PTFE球で関するよくあるお悩み
- PTFE球の基本特性:耐熱性・耐薬品性・低摩擦性の理由
- PTFEと他の素材の違いを比較:ナイロン球やPP球との性能差
- PTFE球の主要な用途:バルブ・ベアリングから医療機器まで
- なぜPTFE球が化学産業で選ばれるのか?
- 陽和のPTFE球を選ぶ際のポイント:サイズ・加工精度
- 精密加工されたPTFE球が求められる理由
- PTFE球以外にも、こんなボール作ています:PTFE中空ボール
- PTFE球以外にも、こんなボール作っています::鉄芯入りフッ素樹脂ボール
- PTFE球に関するよくある質問:価格・納期・数量
- PTFE球を頼むなら陽和へ
PTFE球はその特性から幅広い用途に活用されています。
このページでは、特性や用途、選び方のポイントについて詳しく解説します。
PTFE球で関するよくあるお悩み
・PTFE球を大量に買いたいが高すぎる!
・PTFE球を特注サイズを作りたいけども、対応してもらえない
・化学薬品に強いボールが必要だが、適切な素材がわからない
一般的にネットで販売されているPTFE球ですが、
細かい要望まで対応できない場合があります。
そんなお悩み、陽和なら解決できるかもしれません!
PTFE球の基本特性:耐熱性・耐薬品性・低摩擦性の理由
PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)はフッ素樹脂の一種で、
耐熱性や耐薬品性、低摩擦性など優れた特性を持つ素材です。
この特性により、PTFE球は極端な温度環境や化学的に厳しい条件下での使用に適しています。
・耐熱性:
PTFEの融点は327℃、連続使用温度は260℃と耐熱性樹脂の中でもトップクラス。
耐熱温度がありながら、極低温度下でも性能を維持します。
・耐薬品性
強酸や強アルカリなど、ほとんどの化学薬品や溶剤に対して優れた耐性があります。
・低摩擦性
表面が非常に滑らかで、摩擦係数も低く、潤滑剤なしでもスムーズな動作が可能です。
PTFEと他の素材の違いを比較:ナイロン球やPP球との性能差
PTFE球を選ぶ際に、他の素材と比較することで、その優位性が明確になります。
特性 | PTFE球 | ナイロン球 | PP球 |
耐熱性 | 非常に高い | 高い | 高い |
耐薬品性 | 非常に高い | 一部で弱い | 高い |
摩擦係数 | 非常に低い | 普通 | 普通 |
重量 | 重い | 軽量 | 非常に軽量 |
価格 | 高い | 安価 | 非常に安価 |
PTFE球は、高温・薬品環境下での使用を必要とする場面に最適ですが、
コストや軽量性を重視する場面は、ナイロンやPPが適しています。
PTFE球の主要な用途:バルブ・ベアリングから医療機器まで
PTFE球は、その特性を活かして多岐にわたる分野で使用されています。
1.バルブやシール:
耐薬品性や低摩擦性により、化学薬品を取り扱う設備で使用されます。
2.ベアリング:
潤滑剤が不要なため、クリーンな環境が求められる装置に最適です。
3.医療機器:
耐薬品性やクリーン性が必要な医療分野での使用も可能です。
4.食品加工:
食品接触部品としても適しており、熱水洗浄などの高温環境下にも対応可能です。
5.粉砕用途:
クリーン性や耐薬品性、重量を活かして、薬品や粉末の処理に使用されます。
6.攪拌用途:
耐薬品性やクリーン性を活かし、どんな薬品に入れても反応せず攪拌が可能です。
なぜPTFE球が化学産業で選ばれるのか?
化学産業でPTFE球が選ばれている理由:
・耐薬品性:強酸や強アルカリ環境下でも劣化しません。
・高い耐熱性:蒸気や高温プロセスにも対応可能
・自己潤滑性:メンテナンスを減らし長寿命を実現
これらの特性により、化学産業の過酷な環境でも安心して使用されています。
陽和のPTFE球を選ぶ際のポイント:サイズ・加工精度
陽和のPTFE球はさまざまなポイントに対応できます。
1.サイズ:
インチサイズ・ミリサイズどちらにも対応可能
市販に売っている最小サイズ最大サイズはもちろんのこと、希望の特注サイズにも対応可能。
2.表面仕上げ:
粉砕用途などのラフな仕上げから、シール部品向けの高精度仕上げまで対応可能
粗さの指定や、ボールの寸法公差の指定も対応可能
3.素材:
標準のPTFEはもちろん、カーボン入りやガラス入りのPTFEやPFA球も製造可能です。
また、その他のスーパーエンプラでの加工も製造可能です。
詳しい素材の説明はこちらから↓
精密加工されたPTFE球が求められる理由
高精度が求められる用途で、精密加工されたPTFE球が欠かせません。
・機械的安定性:摩耗や変形を防止
・密封性の向上:バルブやシールでの液漏れ防止
・滑らかな動作:摩耗を最小限に抑えた運用
それ以外にも陽和の精密切削に関する取り組みはこちらから↓
PTFE球以外にも、こんなボール作ています:PTFE中空ボール
陽和では中が中空構造のPTFEボールも製造可能です。
PTFE中空ボールの特徴
・比重2.17と重たいフッ素樹脂だが軽量にして、水に浮くことが可能
・フッ素樹脂の耐薬品性を維持
・蒸発防止や水位検知などで使用可能
・中空構造の大きさは自由自在に変更可能
その他の中空ボールの詳しい内容はこちらから↓
PTFE球以外にも、こんなボール作っています:鉄芯入りフッ素樹脂ボール
陽和では、鉄芯(SUS)入りのPTFEボールも製造可能です。
鉄芯入りPTFEボールの特徴
・鉄芯入りの為、重量や耐衝撃性が向上
・鉄芯の腐食などをフッ素樹脂がカバー
・粉砕用途などの使用が可能
・中に鉄芯以外にも磁石など異素材を入れることが可能
その他の詳しい鉄芯入りPTFEボールの内容はこちらから↓
PTFE球に関するよくある質問:価格・納期・数量
Q1.価格はどのくらい?
A1.サイズや加工精度や数量によって異なります。
一般的にPTFE球はナイロンやPPに比べるとかなり高価になります。
お見積り希望がございましたら、お気軽にお問合せください
Q2.納期はどれくらい?
A2.陽和は受注生産の為、即納対応はできません。
ただ、希望納期をお伝えいただければ、対応検討いたしますので、
希望納期を営業担当にお伝えください。
Q3.対応サイズは?
A3.ネット通販で売っているサイズはもちろん、
サイズの指定があれば、そのサイズで製作させていただきます。
Q4.対応数量は?
A4.1個から対応可能です。
数千個、数万個の対応も可能ですので、希望数量をお気軽にお問合せください。
Q5.対応素材は?
Q5.PTFE球はもちろん、自社成形しているからこそのカーボン入りやガラス入りも対応可能です。
そのほか、スーパーエンプラの加工も可能です。
その他、陽和によくある質問のまとめはこちらから↓
PTFE球を頼むなら陽和へ
PTFE球の特性や用途について、理解いただけたでしょうか?
陽和では、さまざまなサイズや加工精度に対応したPTFE球をご提供しています。
通常のPTFE球から中空球や鉄心入り球と幅広い対応が可能です。
フッ素樹脂のボールでお悩みでしたら、お気軽にお問合せください