【フッ素樹脂の耐熱性】高温でも頼りになるフッ素樹脂の強さ
耐熱性に優れたフッ素樹脂でお困りごとを解決!
樹脂製品でこんなお困りごとはありませんか?
・樹脂が熱で溶けてしまう
・高温下でも繰り返し使いたい
・熱水や高温滅菌に耐えられない
これらのお悩みは、耐熱性に優れたフッ素樹脂が解決します!
耐熱性に優れたフッ素樹脂の基礎知識
フッ素樹脂とは、フッ素原子を含むプラスチックの総称で
PTFEやPFAなどの9つの種類が存在します。
耐熱性や耐薬品性、低摩擦性などの卓越した特性を備えており、
これらの特性を活かして半導体製造装置や化学プラントなど、
あらゆる業界で幅広く利用されています。
フッ素樹脂の耐熱性解剖①:その凄さとは?
耐熱性の指標として欠かせないのが、融点です。
融点は樹脂が変形し始める温度になります。
フッ素樹脂の融点を以下にまとめました。
PTFE | PFA | FEP | PCTFE | PVDF | |
融点(℃) | 327 | 310 | 260 | 220 | 151-178 |
他樹脂と比べてみよう:フッ素樹脂に比べてどう?
PP | POM | PA6 | PA66 | PPS | PEEK | |
融点(℃) | 160 | 180 | 225 | 265 | 290 | 343 |
PPS:ポリフェニレンサルファイド、PEEK:ポリエーテルエーテルケトン
この一覧から明らかになるように、フッ素樹脂は高い耐熱性を誇ります。
他の樹脂と比べても優れた性能が際立っています。
フッ素樹脂の耐熱性解剖②:高温化でも安定した性能を発揮
フッ素樹脂は、高温な環境下でも使用することが可能です。
その理由は分子構造中の炭素とフッ素の結合が非常に強固なためです。
フッ素樹脂の中でも代表的なPTFEは
連続使用温度260℃と非常に高い耐熱性を持ちます。
他の樹脂が溶け出すような過酷な高温環境下でも、
安定した性能を維持することができます。
また、フッ素樹脂はその特徴を活かして
半導体、医療分野、食品分野において重要な部品として採用されています。
製品事例:食品製造装置パーツ
フッ素樹脂は、
フライパンの表面コートや、電線の被膜材など、
その耐熱性を活かした製品が広く知られています。
陽和では、その耐熱性を活かした製品の中でも
食品製造装置の部品において多数実績があります。
これらの部品は食品製造において清潔度が重要視され、
熱水や薬液、クリーンな水で洗浄されます。
フッ素樹脂の耐熱性や耐薬品性を活かし、
様々な洗浄法でも問題なく使用できます。
また+αとして医療業界などで行われる
蒸気滅菌(オートクレーブ)にも対応することが可能です。
陽和の誇るフッ素樹脂加工:耐熱性を最大限に引き出す
陽和では、フッ素樹脂加工に特化し、
長年の経験と技術力により、
その耐熱性を最大限に引き出した製品を提供しています。
その中でもフッ素樹脂の耐熱性を操り、フッ素樹脂の溶着を行っています。
溶着にはPTFE溶着、PFA溶着の2種類があり、
素材や形状にあった溶着法を提案します。
成形・切削・溶着まで一貫して社内で行っているからこそできる提案や
切削や成形では不可能な形状などを
様々な課題を解決することが可能です。
フッ素樹脂を超える?高性能樹脂:スーパーエンプラの加工
フッ素樹脂は高い耐熱性を持ちますが、
強度や更なる耐熱性が求められる場合もあります。
陽和では、
フッ素樹脂を超える高性能樹脂、
スーパーエンプラの加工も得意としています。
スーパーエンプラとは
エンジニアプラスチックの中でも特に耐熱温度が高く長時間使用可能で、
耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性等に優れています。
・PEEK:融点343℃、高い耐熱性と機械的強度を持つ
・PI(ポリイミド樹脂):融点を持たない、優れた耐熱性と耐プラズマ性を持つ
・PBI:連続使用温度343℃、高い耐熱性と耐薬品性を持つ
各種スーパーエンプラは優れた特性ゆえに、
材質に応じた切削ノウハウが必要とされます。
陽和では、半導体関係や輸送機器分野において豊富な実績があり
精度の高い安定した製品を提供することが可能です。
フッ素樹脂の多彩な特性:耐熱性だけじゃない①
フッ素樹脂は優れた特性を持っていますが、耐薬品性も優れています。
フッ素樹脂の多彩な特性:耐熱性だけじゃない②
フッ素樹脂は優れた特性を持っていますが、非粘着性の特性を持っています。
陽和は、フッ素樹脂の特性を最大限に活かした製品を通じて、
お客様の課題に貢献します。
フッ素樹脂についてもっと詳しく知りたいかたは、お気軽にお問合せください。