アニール処理
残留応力(歪み)を取り除き、製品の経時変化・変形を防ぐ
アニール処理は、樹脂に生じた内部の歪みを取り除く、高精度な加工に不可欠な工程です。
陽和では、フッ素樹脂やPEEKなどの高機能樹脂に対し、素材の特性に応じた最適な熱処理を実施することで、
寸法変化や変形を抑制し、お客様の製品の信頼性と長寿命化を実現します。
寸法変化や変形を抑制し、お客様の製品の信頼性と長寿命化を実現します。
樹脂のアニール処理とは
樹脂のアニール処理とは、成型後の樹脂が冷却する過程で生じた内部歪みを取り除く、熱処理のことです。
樹脂を特定の温度で加熱・保持し、ゆっくりと冷却することで、内部の分子構造を安定させます。
樹脂を特定の温度で加熱・保持し、ゆっくりと冷却することで、内部の分子構造を安定させます。

なぜ、樹脂のアニール処理が必要か?
フッ素樹脂をはじめとする高機能樹脂の多くは、成形後にアニール処理を施さないと、次のようなリスクが生じます。
経時変化による寸法トラブル
素材内部に残された歪みは、時間経過や使用環境(熱など)の変化によって解放され、製品の反りや歪みを引き起こします。
クラック(ひび割れ)の発生
複雑な形状や薄膜形状の部品は、内部応力が集中しやすく、予期せぬタイミングでひび割れが生じる原因となります。
高精度加工の無効化
せっかく精密切削加工で高精度を実現しても、アニール処理を行っていなければ、納品後に寸法が変化してしまい、その精度が失われてしまいます。
ここがノウハウ!
陽和では、加工工程全体を見据えたアニール技術により、製品の安定性を高めています。
粗加工とアニールの繰り返しによる応力緩和
例として、ベローズの製作工程では、素材を一度に加工する一般的な工法と異なり、「粗加工」と「アニール処理」を繰り返す独自の製法を採用しています。
これにより、成形で発生した歪みを段階的に緩和し、納入後の経時変化による歪みの発生を根本的に抑制し、長期にわたり寸法精度のトラブルを解消し、安定した製品を製作します。
樹脂特性に合わせた熱処理
高温対応のアニール炉を保有しており、耐熱温度(200~300℃)の高い樹脂にも対応。それぞれの樹脂の特性に応じた最適な温度と時間で処理を実施します。
陽和の樹脂アニール処理の特徴
- フッ素樹脂はもちろん、PEEKやPI、変形しやすい素材のUHMWやPE等、幅広いエンジニアリングプラスチックに対応します。
- PFAインジェクション製品へのアニール処理も可能。複雑な形状の製品でも寸法精度を確保します。
- 成形・切削・アニールという工程を自社で一貫して行うため、最も効果的なタイミングと条件でアニール処理を組み込むことが可能です。
お客様のメリット
メリット1
フッ素樹脂はもちろん、各種エンジニアリングプラスチックのアニール処理について豊富なノウハウを有しており、お客様の要求する寸法精度に対応します。
メリット2
経時変化による寸法精度のトラブルを解消します。