〈写真説明〉1968年製大隈鐵工所 旋盤機
当社で導入した旋盤1号機。当時のモノづくりの熱い思いが世代を超えて
受け継がれています。
Windows95の発売後、IT産業の急速な発展に伴い、当社は新たな市場として、半導体製造装置分野への進出を目指しました。半導体業界の求める厳しいスペックと品質管理に戸惑いながらも、フッ素樹脂の加工技術を深化させ、半導体製造装置向けに部品の供給を始め、その生産量は急激に増大しました。
これにより、少品種大量生産から、少量多品種でも高付加価値製品の生産へと転換を果たし、同時に、半導体業界のお客様に満足いただける品質管理と精密加工のノウハウを蓄積しました。高機能部品としてのフッ素樹脂へ特化し、お客様の求めるものをカタチにすることを喜びとし、新たな需要開拓に取り組んできました。
〈写真説明〉1993年 半導体業界向けに成形エリアのクリーンルーム化
今まで培ってきた弊社のコア技術であるフッ素樹脂の「成形」「溶着」「精密切削」をそれぞれ深化させ、更にそれらを融合させることにより、オンリーワン技術の確立を目指しました。この技術の応用製品として、2011年4月に発売開始された国産初の体内植込み型補助人工心臓「EVAHEART」の基幹部品として採用いただきました。これを契機に新しい分野への挑戦として、医療分野への展開を目指し、技術と品質のレベルを更に向上させ、人工透析装置や免疫分析装置などの先端医療機器への部品供給も開始いたしました。これらにより、社会貢献を理念に掲げる弊社にとって、医療機器を通じ世界の人々の健康に貢献できることを喜びとした新たなフィールドが加わりました
〈写真説明〉2011年 株式会社サンメディカル技術研究所様製の国産初の体内植込み型補助人工心臓「EVAHEART」
2007年に本社工場を新築し全面移転したことは、当社にとって更なる飛躍へ向けてのスタートとなりました。2019年にはRC構造の二階建工場棟の増築も行い、お客様のニーズにお応えすべく先端設備機器の充実を図りました。また、地球環境や従業員の働きやすさにも配慮した工場環境を整備し、生産性とサスティナビリティを両立する工場へ大きくステップアップしました。創業65周年を迎えた2019年からは100年企業を目指すべく従業員の心をひとつにするためのビジョンを掲げ、新たな挑戦へ歩み始めました。
これからも、グローバルオンリーワンを目指すフッ素樹脂の革新技術によるソリューションにますます磨きをかけ、従業員をはじめとするステークホルダーの皆様との「人の和」を大切にし、社会へ貢献する新たなフィールドを求めて挑戦を続け、フッ素樹脂と共に進化してまいります。
〈写真説明〉2019年 増築された本社工場の全景
人と環境に優しい夢のある未来型工場を目指しています。