【PTFE溶着 課題解決事例】非粘着性と耐薬品性の飛躍的向上!金属をフッ素樹脂で究極の「保護」への挑戦
金属部品のお悩み解決:効果的な溶着技術で変革を!
- 汚れが付着して取れない
- 汚れが付着し、滞留してしまう
- 金属部に汚れが付着して、腐食の原因になる
陽和の溶着技術:PTFE溶着とは!?
PTFE溶着とは熱と圧力だけでPTFEをくっつける技術です。
この技術を用いる事で、
フッ素樹脂(PTFE)の中に金属を内包することが可能です。
また、溶着後に後加工を行うことで、
まるで金属にフッ素樹脂(PTFE)を被覆しているかのように
仕上げることが可能です。
フッ素樹脂の非粘着性と耐薬品性の魅力
フッ素樹脂は、その非粘着性と耐薬品性が特筆されます。
フッ素樹脂は、フッ素原子を含むプラスチックの総称で
PTFEやPFAなどの9つの種類があります。
耐熱性や耐薬品性、低摩擦性などの優れた特性を持つため、
半導体製造装置や化学プラントなどあらゆる業界で幅広く利用されています。
非粘着性は、非常にくっつきにくい特性を指し、これがフッ素樹脂の突出した特長の一つです。
同様に、フッ素樹脂は耐薬品性にも優れており、
これがさまざまな産業分野での信頼性と多岐にわたる用途の背後にある要因です。
非粘着性、耐薬品性向上!陽和の溶着ソリューション:金属をフッ素樹脂で「保護」する
金属は薬液や油のような粘性のあるものを流すと
腐食したり、汚れが付着してしまいます。
そこで陽和のPTFE溶着技術を用いれば
金属などの異材質をフッ素樹脂で「保護」することが可能です。
フッ素樹脂は、耐薬品性や非粘着といった優れた性能をもっています。
陽和の溶着ソリューションで、このフッ素樹脂の優れた性能を
金属などの異材質に付与することで、以下のようなメリットをもたらします。
・耐薬品性:薬液や油などの浸食から金属を守ります。
・非粘着性:汚れが付着しにくくなり、メンテナンスが容易になります。
・耐摩耗性:摩耗による劣化を防ぎます。
「保護」のメリットは非粘着性や耐薬品性だけに留まりません
「保護」は金属を完全にフッ素樹脂で覆うだけでなく、
一部分だけをフッ素樹脂で「保護」することもでき、
金属の強さを勘合部に、そしてフッ素樹脂の利点を接液箇所に組み合わせ
金属とフッ素樹脂の双方のメリットを最大限に引き出したハイブリッドな成型品を作り出すことが可能です。
陽和の溶着ソリューション「保護」の活用シーン
陽和の溶着ソリューション「保護」は、
金属並みの強度を有する勘合部や、
同時にフッ素樹脂の非粘着性と耐薬品性が求められる
接液部などで活躍します。
製品例として、
水回りで使用されるポンプのギアや、
食品製造工場で採用される大型なダイヤフラムなど、
様々な場面での利用が可能です。
通常のダイヤフラムと比較して、
内側の金属製勘合部は繰り返しの動作でも安定しており、
破損の心配がありません。
一方、外側はフッ素樹脂の為、耐薬品性に優れ、
強酸や強アルカリなどの薬品を使用する場面でも問題ありません。
また、フッ素樹脂の非粘着性により汚れが付着しにくく、
容易に取り除ける特長から、製品寿命が長く、交換頻度が少ないため、
環境への負荷も軽減されます。
その他のPTFE溶着ソリューション①:金属「埋込」
「埋込」とは、フッ素樹脂の成形品の中に異材質を埋め込むことです。
その他のPTFE溶着ソリューション②:フッ素樹脂の「中空化」
「中空化」とは、フッ素樹脂の成形品の中に空間を作ることです。