【PTFE溶着 課題解決事例】柔らかくても大丈夫!金属“埋込”でフッ素樹脂の強度アップ!!
フッ素樹脂の強度でこんなお困りごとないですか?
- 曲げや捻じりの力を受けて変形してしまう。
- 大きな力が掛かると欠けてしまう。
- 摺動部で使用すると摩耗してしまう。
そんなお悩み解決できるかもしれません!!
フッ素樹脂って柔らかい?:フッ素樹脂の柔らかさについて
フッ素樹脂の成形品は、柔らかく、樹脂の硬さのイメージとしてはゴムとプラスチックの中間程度の硬さになっています。フッ素樹脂は、柔軟性があり、この特性を活かしてダイヤフラムやベローズなど屈曲性や伸縮性が求めらえる機能部品に使用されるケースがあります。
フッ素樹脂の強度のお悩み解決事例:埋込
フッ素樹脂は、曲がったり摩耗しやすく、柔らかさが時に弱点となるケースがあります。
しかしながら、フッ素樹脂の中に金属を”埋込”することで強度アップでき、力が大きく掛かる場面でも使用することが可能です。
また、完全に埋込している為、金属は外れにくく、安心して使用する事ができます。
さらには金属にフッ素樹脂の特性である非粘着性が加わることで汚れの付着防止にも繋がります。
このようにフッ素樹脂に金属を”埋込”することで、フッ素樹脂単体または金属単体では成し得なかったさまざまな効果が期待できます。
フッ素樹脂の強度UP技"埋込"を活かした製品事例:フッ素樹脂のヘラ
フッ素樹脂で作ったヘラでは、耐久性に問題がありました。
しかし、”埋込”を活かしたフッ素樹脂のヘラなら、この問題を解決できます。フッ素樹脂の中に金属を埋め込むことでオールフッ素樹脂のヘラと比較すると格段に強度アップします。
また、金属に対してフッ素樹脂を被覆させることにもなるため「耐薬品性」や「汚れがつきやすい」といった問題も同時に解決します。
"埋込”はこうやって生み出される!:PTFE溶着とは?
PTFE溶着は熱と圧力だけでPTFE同士をくっつける技術です。
この技術を用いることでフッ素樹脂(PTFE)の中に金属を”埋込”することが可能です。
従来の金属を埋め込むインサート成形などよりも、金属の位置を精度よく出すことができます。
”埋込"以外にもPTFE溶着の解決技は?①:中空化
中空化とは、フッ素樹脂の成型品の中に空間を作る事です。
フッ素樹脂の成型品の中に空間を作ることで、フッ素樹脂を水に浮かせたり
道を掘って流路にすることで薬液などを流したりすることができます。
”埋込"以外にもPTFE溶着の解決技は?②:保護
保護とは金属をフッ素樹脂で閉じ込めて保護することです。
PTFE溶着の技術を用いることで、金属をフッ素樹脂で保護し、
フッ素樹脂の特性である非粘着性や耐薬品性が付与され、汚れの付着や薬品による腐食を防ぐことができます。