【フッ素樹脂の接合方法】くっつかないフッ素がくっつく!? 接着、溶接、溶着のそれぞれのメリットデメリットを解説!
くっつかないフッ素樹脂がくっつく?
フッ素樹脂は非粘着性と呼ばれる特性を持ち
フライパンの表面に施されているテフロンコーティングに代表されるように
物がくっつきにくい性質があります。
そんなくっつきにくいフッ素樹脂ですが、
世の中にはフッ素樹脂同士をくっつける方法があります。
フッ素樹脂の接合方法は?
フッ素樹脂をくっつける方法として接着・溶接・溶着と3つの接合方法があります。
それぞれのフッ素樹脂をくっつける際のメリット・デメリットをあげてみました。
メリット | デメリット | |
フッ素×接着 | 簡易的 | プライマーの使用や、表面処理が必要 接着剤の溶出が起こりやすい |
フッ素×溶接 | 一品一様向け | 作業者の技量に左右される 溶接棒でくっつける為、仕上がりがばらつく |
フッ素×溶着 | ワーク同士の完全な結合 量産向け、溶出の心配がない |
専用の設備が必要 大物をくっつける事には向かない |
フッ素の接合方法の種類:当社は溶着!
当社では、PTFE・PFAそれぞれのフッ素樹脂を溶着しています。
フッ素樹脂の溶着とは熱と圧力を用いて、フッ素樹脂同士をくっつける工法です。
溶着部は強固に溶融結合している為、引っ張ったり捻じったりしても、外れる心配はありません。
また溶着は、不純物が溶出する事がありません。
フッ素の接合方法①:PFA溶着
独自のビードレス溶着技術によって、接合部の盛り上がりを最小限に抑制することができます。
溶着部の内側の突起に異物や小さなゴミが滞留せず、高いクリーン性を実現します。
また、自動溶着機を使用する為、再現性も高く、量産に適しています。
フッ素の接合方法②:PTFE溶着
金属やセラミック、磁石などの異材質をPTFEの内部に埋め込むことが可能です。
また何も埋設せず、中空構造を形成することも可能です。
溶着後の後工程で切削加工を行うことにより、今までになかった形状や精度の必要な部品にも対応することが可能です。